《書評》働く女の腹の底(博報堂キャリジョ研/光文社新書)の感想
はい。輝きある可能性をお届けするHOPE(@poteshine)です。
1.本を読んだきっかけ
フリーペーパー「シティリビング」を見ていて、この本の存在を知りました。元々、女性の生き方やキャリアに興味があり、今の働く女性がどのような価値観にあるか知りたかったので買いました。
また、絵付きで働く女性のクラスターが7つに分けられていると知り、自分がもどのクラスターに当てはまるかチェックしてみたいと思いました。
2.著者
博報堂キャリジョ研
広告会社で有名な博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの敏腕女性チームが、2013年に立ち上げた社内プロジェクトのこと。この「キャリジョ」というのは、OLに代わる言葉。職業を持つ、お金と時間を自分のために使いやすい子供のいない女性と定義されています。まさに、私。
専用のHPもあり、日々研究を深めていらっしゃいます。
career-woman-lab.com
3.本の構成
- 序章:OLじゃないけど、キャリアウーマンでもない「キャリジョ」という新星
- 第1章:キャリジョの仕事と恋愛・結婚
- 第2章:キャリジョとSNS
- 第3章:キャリジョたちのリアル
- 第4章:現代の女性が働く・生きるということ 犬山紙子さんスペシャルインタビュー
- おわりに
4.オススメの理由
「キャリジョ生態把握調査」として、1,280名のキャリジョを分析した調査結果が分かります。
主には、
- 仕事の価値観
- 恋愛・結婚の価値観
- 使いこなしているSNS
です。
私は特に、仕事の価値観について興味がありました。昔でいうバリキャリは古く、プライベートの重視も望む人が増えています。自称、私がバリキャリだった頃、結局は男性の価値観のもとに支配され、仕事を第1の優先事項としていました。だから、男性社会というコミュニティのなかで異質な女性は、「同期の男性以上に働かなければ、認められない」と感じ、走り続けるしかなかったのです。
また、恋愛の価値観では、モテの多様化について書かれていました。私が大学生時代には、ロングに巻髪&ふわふわシフォンスカートといったコンサバ系が人気でしたが、Tシャツ&パンツといったナチュラル系が多くなってきました。ちなみに私のショートへアーは、「ジェンダーレスショート」です。
もはや男子目線のみを意識した生き方ではなく、自分=個を大事にする流れに変化しています。
このように女性の価値観の変化を理解することができますよ。
5.印象的なフレーズ
パラレルキャリアについての記載です。
お金を得るというのはモチベーションの一つですが、その奥には、通常の仕事以での社会的な自己承認や自己実現を得たいという欲求があり、・・・(中略)
働く女性は、パラレルキャリアにも前向きなようです。
自分がパラレルキャリアを目指している理由を考えました。確かにお金はあればあっただけ嬉しいけど、お金のためではない。人生100年時代を生き抜くための複線的キャリアを作っていきたい。
でも本当は、本業ではかなわない、自分の心を満たしたいだけなのかもしれない。今の仕事はBtoBで、顧客から「ありがとう。」と言われてもそれはサラリーマン的な美辞麗句と思ってしまいますが、CtoCであれば、個人から本心の「ありがとう。」を聞くことができ、自分が役立っていると感じることができる。自己満足かもしれませんが。
6.この本を読んでみた感想
簡単にクラスターが分かる「キャリジョクラスター診断」が付いています。私は、 「プロキャリ」でした!
●仕事一筋のスペシャリスト プロフェッショナルキャリアのプロキャリ
- 仕事が大好きで、できるだけ長く仕事をしていたい。
- 買い物はブランドや周囲の評価にとらわれず、自分目線を大事に。
- パートナーとはフラットに。結婚や恋愛にもこだわらない。
私が20代の頃にドンピシャです。
今はパラレルキャリアを目指しているため、本業以外の時間を有効活用すべく、モーレツに残業したいとは思いません。もちろん、転職したばかりなので、仕事を覚えるまでは、しばらく本業に傾聴ぎみになると思います。
ただ、自分の「資産(知識・健康・ブログ)」を増やすために時間を使いたいのです。本業に全力を注ぐよりも、投資効果が高いと思いますし、本業にも結果が跳ね返るような好循環が生まれると思っています。
このように、自分のクラスターを理解したうえで、その他クラスターの特徴を読むと、とても面白いです。「あっ、こんな女性いるいる!」という感じです。
7.この本は、こんな人にオススメ
-自分も「キャリジョ」と思う人
- 働く女性のあるあるを知りたい方
- 働く女性の深層心理を知りたい方
- 働く女性に向けたマーケティングに関わっている人
- 働く女性に興味がある学生
- 作者: 博報堂キャリジョ研
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/04/17
- メディア: 新書
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8.やってみようと思うこと
今やプライベートを重視する傾向にある女性たち。私が意識したいことはこちら。
- 平日はダラダラと仕事せず、ゆっくり休むか、自己投資につながる行動をする
- 有給を先に決めて、旅行に行く
会社員が旅行に行くために、「必ずこの日は休むんだ!」という意気込みで、先に休みを申請してしまいましょう。
HOPE