HOPEのポテンシャイン

都内の働きウーマン30代。「仕事・キャリア」「自己啓発」「お出かけ・旅行」「ソロ活」が多めの雑記が中心。キャリコン勉強中。パラキャリが目標。

《書評》しあわせになれる『はたらきかた』(武田双雲/ぴあ)の感想

しあわせになれる「はたらきかた」
武田双雲/ぴあ

はい。輝きある可能性をお届けするHOPE(@poteshine)です。

1.本を読んだきっかけ

転職しようか否か大変悩んでいた頃、ブックオフで目に留まりました。そもそも「働く上での幸せとは何か」ということに悶々としてため、タイトルに惹かれて読むことにしました。

2.著者

武田双雲

今では書道家としてマスコミで見かけることもある武田さん。右手も左手も使える器用な、身長185cm。実は、NTT東日本の営業マンを2年半やっていた経験をお持ちです。

書道家であるお母様の血を引いたのでしょうか、字が上手いことで知られていました。ある女性社員の名前を代筆したことをきっかけに、翌日には辞表を提出したそうです。なかなか退職届が渡せなかった私と比べ、潔い方です。

一般企業に勤務経験がある芸術家(書道家が、どのように働き方を定義するのかに興味が湧きますね。
著者は30を超え、ベストセラーに「ポジティブの教科書」があります。

3.本の構成

  • イントロダクション: しあわせになれる「はたらきかた」とは
  • 第1章: 頑張らないで楽しむスタイルにシフトする
  • 第2章: 楽しいを増やすと最幸の生き方になる
  • 第3章:ワクワク社会人になるためのヒント
  • 第4章:オンリーワンの仕事をつくる
  • 第5章: 働き方のスタンダードが変わった
  • あとがき

一言でいうと、働き方に関する「心理的自己啓発書」という印象です。全体で230ページ。文庫より大きい文字サイズで、重要な部分は太字になっているので、スラスラと読むことができます。

4.オススメの理由

「仕事の成功を目指すのであれば、頑張られなければない。」と思っていた概念が覆されました。

過去の上司に、「仕事は趣味じゃない。」と言われたことがあります。だから、学生時代は「勉強」を頑張ったけど、社会人では「仕事」を頑張るものという意識が植え付けられていました。

しかし、ふと考えさせられる機会になりました。
仕事で成果を出して昇進した結果、何が残るのだろうか。
それを掴むために、犠牲にすることがあるのではないだろうか。

20代は常に仕事に突っ走ってきたため、プライベートや自分の体調は全く大切にしていませんでした。遅ればせながら30代になり、「仕事が全てではない」と気づけたことが良かったです。今では趣味を悪いものと捉えず、むしろ仕事との良い相乗関係として取り組めている部分があります。

5.印象的なフレーズ

あなたには十分な能力があって、価値のある人間だということです。

自己肯定感が低いことに悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。日々生活していると忘れがちですが、日本は恵まれています。
私は、価値観が揺さぶられ、何かを考えるキッカケとなるため、旅行に行くことが好きです。このフレーズから、フィリピンに行ったときを思い出しました。子供がうろうろするスラム街。ボッタクリが横行するタクシー。日本では考えられない光景です。平和な日本で生まれ、生活しているだけで十分幸せなのです。

就活で大手企業に内定を得られなくても、リストラされても、そんな「世間的な評価基準」は幸せには関係ないということです。

相手から何かしてもらうことを求めて行動すると、最終的にはつらくなってしまいます。

仕事で仲間を助けると、「次は助けてくれるかな」という期待をしてしまいがちです。まずは自分を犠牲にせず、人助けをしても見返りは求めない潔さを持ちたいものです。

6.この本を読んでみた感想

仕事は頑張るより「楽しむ」ほうにシフトしよう、というお考えをお持ちの武田さん。

現役会社員としては、一理ある部分とそうでない部分があるなと感じました。通常、週5日は会社勤務していると、1週間で家族と過ごす時間より、会社で過ごす時間のほうが長くなります。
なので、会社で過ごす時間を「楽しく」過ごさなければ、人生の大半の時間が無駄になると思うため、仕事は「楽しむ」ほうが良いと言えます。

一方、自分を会社員としてちょっとずつでも高めるのであれば、時には成長痛を伴う場面も必要ではないでしょうか。あまりにも長い期間ですと磨耗してしまいますが、自分を成長させるために、時には真剣に仕事に向き合うことは自分を裏切らないと思います。筋トレみたいですが。ただ、身を粉にして働くのではなく、幸せに近づけるように色んな働き方を模索したいと思っているので、私自身パラレルキャリアに向けて少しづつ動き出しているところです。

今は、定職を持たずユーチューバーとして生活する人がいるなど、幸せの定義は一般化できません。自分で自分自身の幸せを定義し、それを自ら選択していく勇気を持つ重要性を学びました。

7.この本は、こんな人にオススメ

- ポジティブな気持ちになるためのスイッチを知りたい人
- 就活をしている学生
- 会社の活力を取り戻したい経営者の方
- とにかく真面目に会社に忠誠つくして働いている会社員
- 幸せな「働き方」「生き方」について考えてみたい人

しあわせになれる「はたらきかた」

しあわせになれる「はたらきかた」

8.やってみようと思うこと

「人生ビジョンについて考えてみよう」という記載がありました。どこか連休が取れたときに、考えてみたいと思います。
自分にとっての理想の仕事と生活を描く(=自分の理想像を組み立てる)
その仕事を通じて自分が社会に何を与えられるのか(=どのような影響を与えるのか)


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