<前編>暗黒の社畜時代を過ごして今冷静に思うこと(新入社員~2社目)
はい。輝きある可能性をお届けするHOPE(@poteshine)です。
最近やたらとよく聞く「社畜」という言葉。あまり好きな響きではないですが、そんな自分も「社畜」でした。その時の状況と、今だからこそ思うことを振り返ってみたいと思います。
遡ること約10年以上前に、意気揚々と社会人生活をスタートしました。その軌跡です。一個人の見解として、ご笑納ください。
1.新入社員~若手時代<1社目:超大手企業(男性社会)>
朝は、上司より早く出社するのが当たり前でした。9時が定刻だとしても、7時半か8時には出社。社内外含めて夜のお付き合いが大変多かったです。営業をやっていた時期は、酷い時には
平日毎晩飲み会で、2次会の次は3次会と、帰宅は深夜12時を越えることは普通でした。終電は無く、タクシー帰りも多かったです。
社外の飲み会では、礼儀やマナーを徹底されるのはもちろん、女性的な役割も求められたので、飲み会の席では
誰よりも目を配り・気を遣うため、心休まるときはありませんでした。
社内の飲み会では、ありがちな業務後の指導時間になります。日中ただでさえ、「背中をみて学べ」という形の
指導方法で、怒られることが仕事だったのに加え、夜も続く社外指導です。
お酒が入るため、公私共々エスカレート気味の発言もが々あり、まだ若かった私は、涙で枕をぬらす毎日でした(笑)。
このとき私を支えていたのは、新入社員としてシッカリやるんだという「正義心」でした。
しかし、翌日からはまた誰よりも早く出社するというサイクルで、若かったからこそできた修行でした。
さらに、ストレスが溜まっていたんでしょうか。若い人はめったに罹患しない部類の腸炎になったものの、
下剤を飲みながら仕事をしていた私は、今思えば完全なる洗脳です。
「会社行かなきゃ行けないものだ」という正義感。休むことへの恐怖。まさに社畜。
そんな配慮は、全く不要です。
2.若手~中堅時代<2社目:半官半民組織>
半官半民と聞くと、どのようなイメージを持ちますか。
「安定していて良さそう?」
「公務員みたいで楽?」
答えは、正解・不正解もあります。働く本人の価値観によるものだからです。
確かに、国の補助金が入っていれば、すぐに倒産するリスクはありません。また、その事業・組織自体に価値があるならば、財政的に危機的状況になっても、どこからか資金投入されるでしょう。
一方、去年通りにルーチン業務を行っていれば良しとされる風潮だとしても、周囲には仕事をしない人や難癖つけるだけの人がいたりと、人間関係で悩むことになるかもしれません。
半官半民組織の評価制度の問題として、「そもそも成果という指標を何にするか」「何に重きをおくのか」ということがあります。営利目的ではないため、数値で図れる事業は少なく、民間企業のように目標達成率といった数値指標で評価することができません。代わりに、 「どれだけ各部署や外部と連携できたか」などのプロセスや、以下にキーマンである上司や人事に気に入られるかが重要です。
一個人がとてつもなく頑張ったとしても、給料という対価においては、怠惰な人・成果を上げない人とほとんど差がつきません。
逆に、仕事で一目おかれてしまい、幸か不幸かどんどん業務が増えていくスパイラルに陥ることはあります。
私は、とにかく波風立てないように空気を読みながら業務をこなしました。付き合いが多く、ウェットな文化。社内外の夜の席にも出席したり、上の人の判断には服従しました。ここで、自分の想いや考えを体現できないことに、「閉塞感を感じる」「自分らしくない」という思いが募っていきました。
そして、
「自分がどうしたいのか」
「何を目指して働いているのか」
全く分からなくなっていました。
知らず知らずのうちに、脳内停止状態に陥り、自分の意見を失っていたのです。
後編へ続く。
HOPE